エンジニアリング|機械系の仕事

作る人、
使う人を思いやる工場設備の設計

瀬戸 滉平 エンジニアリング部 エンジニアリング課
2018年入社/工学部 機械工学科 卒

私の仕事、苦労と醍醐味

設計から導入までを担当

私はエンジニアリング課で、工場設備の導入・改善を担当しています。自社工場だけではなくグループ工場全般が対象で、特に現在は、2021年に稼働するベトナム工場向けに、工場設計のサポートや生産設備、検査機器の設計が佳境を迎え、忙しい毎日です。せっこうボードの検品には20種類以上の試験機が使用されます。日本にJIS規格があるように、ベトナムにはTCVNという工業規格があり、その規格に合わせた三点曲げ試験器や、透湿度試験器などを設計しています。

設備の導入・改善では、設計から、協力会社への制作依頼、検品、工場への導入設置までをみなければいけません。以前、岐阜県の不燃紙を製造しているグループ工場、タイガレックス株式会社の工場設備の改善に際して、はじめて自分一人で設計を担当しました。現場の要望をヒアリングして、設計し、見積から価格交渉、工事の段取り、立ち合いまですべてを自分でやりました。

しかし、工事の時、図面が正確に伝わっていなかったため、工事がうまく進まず中断を余儀なくされました。協力会社や現場の人にも迷惑をかけてしまい、自分の段取りの甘さを思い知らされました。すぐに設計し直して、2回目の工事で、ようやく無事に完成させることができました。自分の設計したものが初めて形になり感動しましたが、同時に責任の重さを痛感した仕事でした。設計でも、図面を書いていればそれでいいというわけではなく、常に関連する相手とのコミュニケーションが重要であることを、改めて認識しました。

学び、今後の目標

安全で使いやすい機器の設計を

大学で設計について学びましたが、実際に仕事で設計をすると、わからないことだらけでした。最初はわからないことにぶつかると、一人で悩んで、抱え込んでしまっていました。上司から声をかけてもらって、やっと相談するという感じでした。これでは、仕事はなかなか前に進みません。勇気を出して相談する力も成長のためには必要だったと、今は感じています。

またある時、図面の書き方からわからず、最初に上司に自分が書いた図面を見せた時、「これじゃ、小学生の落書きだ」と言われてショックを受けました。自分では一生懸命書いたつもりでしたが、確かに白紙に丸や四角を書いただけで、これをどう作るか、使い手が使いやすいのかなど、工場設備に必要な設計の視点が、まるでなかったのです。制作に手間がかかるものは、制作コストもかさんでしまいます。さらに、安全という視点も大切です。安全は何事にも優先されるべきで、例え間違って使っても、事故が起こらない設備が理想です。一つひとつの学びから新たな視点を得て、考え、それを設計に活かすように努力しています。

設計において、自分だけでひらめくのは難しいものです。先輩の図面を見ると、同じような機能の既存製品に、案外、アイデアのヒントが隠されています。空いた時間を見つけて、なるべくそれらを見て、知識の引き出しを増やすことを心掛けています。最近では、自動ドアとか事務用椅子の昇降のメカニズムなど、日常生活の身の回りにあるものを見て、その仕組みや設計の思想を推測し、機械設計を勉強しています。今後は、設計のスピードと質をさらに向上させて、設備の使用やメンテナンスの際、より使いやすい安全な設備を設計し、工場に展開していきたいと思います。

エピソード

悔しさをバネに、2年目に自衛消防訓練審査会で優勝

西新井消防署では毎年、火災を想定した自衛消防訓練審査会が行われています。火災が発生した時にどのように対応するかを学ぶもので、私は同期と組んで審査会に参加しました。初年度、安全確認などの項目を懸命に練習し、優勝する気満々で臨みました。結果は、12組中5位で、負けずぎらいの私は涙が出るほど悔しい思いをしました。敗因は、ヘルメットや軍手を装着した後、お互いに服装チェックをする動作が欠けていたことが考えられました。翌年、今度は後輩を指導する側となって、再び審査会に出場。去年の反省を込めて、全力で練習をしました。その結果、2年目は見事優勝することができました。感激した私は、後輩の労をねぎらい焼鳥屋で祝宴を開き、後輩におごってあげました。何事もやるからには全力で、が私のモットーです。

1日の仕事の流れ

朝のミーティング

毎朝、ラジオ体操の後、エンジニアリング課と制御システム課の合同のミーティングが行われます。昨日の作業報告や本日の予定、起こっている問題などを報告し合い、常に情報を共有しています。

CAD設計

デスクのPCで、図面をCADで設計します。

検品

自ら設計したベトナム工場向けの生産設備が協力会社から納品されたので、設計通りにできているかを検品します。

制作チーム打合せ

チームで作業しているベトナム向けの検査機器の進捗について打合せします。後輩も入ってきたので指導的立場で作業状況を確認、アドバイスをしています。

My Item

「ノート」朝のミーティングで他のメンバーの進捗状況をメモしたり、思いついたアイデアを書き留めるなど、何でも書き込むコクヨのキャンパスノート。1年に3~4冊使っています。

思い出の1枚

「バイク」2018年の冬のボーナスで、バイクを購入しました。写真は、私(左)と後輩(中)と同期(右)の3人で、奥多摩湖までツーリングに行った時の1枚です。2019年12月初旬で極寒でしたが、都会から離れ、きれいな景色を眺めながら走るのは楽しく、ストレス発散になりました。よく富士山を見に山梨方面に走りに行きます。これからも安全運転を心掛け、楽しんでいきたいです。ちなみに私のバイクは右です。

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